【レポート】3/30 カタリバコレクション〜高校3年生に贈る、門出式〜
世の中が卒業モードまっただ中の3月30日、
カタリバでも高校3年生の門出を祝うイベントが行われました。
その名も「カタリバコレクション」。
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進路が決まったその時、君とまたカタリ場をしよう。
「自分の高校生活をふりかえりたい」
「あの時のキャストとまた話をしたい!」
「全国の高校生と、将来のことを語り合いたい」
どんな理由でもいい。
今からその日を準備しよう。
君が”卒業”を目の前にした時、
“新生活”が始まるまさにその時、
君と、また語りたい。
学生生活にわくわくしたり、絶望していたり・・・
就職にわくわくしたり、絶望していたり・・・
あるいは海外に行く人だっているだろうし、
なにもしないって人もいるだろうと思う。
これから何をするかなんて、ほんとうに人それぞれだ。
だからこそ、僕たち(=人生のちょっと先輩)の話はヒントになると思う。
出会ったことのない他校の高校生の話は、ヒントになると思う。
カタリバコレクションは、そんなヒントがいっぱい詰まったイベントです。
そこでの出会いは、人生を変えるキッカケになるかもしれません。
(カタリバコレクション 告知WEBページより抜粋)
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そんな呼びかけに応えて、しとしと雨の降る中
東京・高円寺のカタリバ事務所には
24名もの高校3年生が集まってくれました。
宮城、福島、茨城、東京、埼玉、大阪、島根などなど・・・
24名が高校時代を過ごした場所は様々です。
迎えうつ先輩たちも個性豊か。
「大学受験に失敗して不本意入学だったけど、
4年過ごした今は、よかったと思える。
9回裏で満塁ホームラン打ちたい、そんな人はぜひ話しましょう!」
「ママチャリで東京から岩手まで旅をしたり、
大学時代色んなことにチャレンジしてきました」
「大学では経営の勉強をしています。
勉強するのが大好きな人、待ってます」
一人ひとりの自己紹介のあと、
高校生が話をしてみたい先輩と班を組み、
今日だけの特別なカタリ場がスタート。
「高校では部活、何やってた?」
「4月からは何するの?」
「実家?一人暮らし?」
あちこちで、賑やかに会話が始まります。
そして少しずつ、
「これからどんな自分になりたい?」
「それは何で?」
「そのために春からどう過ごそうか?」
を考えていきました。
時には、自分の頭の中を
文字や図にしてみたりしながら。
そうして考えたことを、
それぞれが4枚の紙芝居にまとめ、
班で発表をしてもらいました。
「私は、将来アパレル関係の仕事をしたいと思っています。
将来自分のやりたいことをやるためには、
目標を持ち続けることが大事だと思うので、
大学ではそれをがんばります!
そして、友達をたくさん作りたいと思っています。」
「目標は、自分を好きになる生き方をすることです。
これまで色んな人との出会いの中で、
すごいなあと思う反面、
私には何もないんじゃないかと落ち込むこともありました。
でもそれはもったいない生き方かなと思いました。
私はほめられても、癖でつい否定しちゃうんだけど、
今日もみんなと話をする中で、
”それいい考えだよ”とか”いいとこあるじゃん”とか、
たくさん言ってもらえて。
自信がなくったっていいんじゃないかって、
私にもいいとこあるんじゃないかって、
初めて思えました。」
2時間話し込んだ相手とは言え、
自分のことを人前で語るのって勇気がいるもの。
発表してくれた1人1人にみんなで拍手を贈り、
お互いにカードにメッセージを書きあって
エールを交換しました。
そして、1年後の自分に向けて手紙を書きました。
その時、今日考えた「なりたい自分」になれているだろうか。
真剣な表情で筆を走らせます。
この手紙は、2015年3月に、
それぞれの自宅に届く予定です!
終わりには、先輩たちから
カタリバオリジナルの「卒業証書」をプレゼント。
みんないい顔してます!
最後に、卒業証書に書かれた言葉を紹介して、
このレポートを締めくくりたいと思います。
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ご卒業おめでとう。
あなたが、未来へ想いを馳せながら
これから新しい日々を迎えることを
ここに祝福します。
悩んだり、
やるせない日々だってあるけれど、
にやついてしまうくらいの未来を、
ひたむきに、
ぐんぐんと切り開いていってほしい。
きみたちのこれからを大いに期待しています。
いざ、出陣!
2014年3月30日
NPOカタリバ
カタリバコレクション担当一同
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