【キャストインタビュー】相手のいいところを、伝えていきたい

2014.3.13 事例紹介

NPOカタリバには「首都圏教育ボランティア」というプログラムがあります。

4ヶ月間、様々な高校に出張してキャリア学習の授業「カタリ場」を実施し、
授業の中で高校生と共に、将来のことを考えます。

◆首都圏教育ボランティア第8期(35名)募集中
http://katariba.saistaging.net/syutobora/

その首都圏教育ボランティア第6期生の
西尾佳穂さん(早稲田大学 3年)が、
ボランティアに参加した経緯から、高校生とのエピソード、
4ヶ月のプログラムを終えての感想を語ってくれました。

9〜12月に首都圏教育ボランティアに参加した西尾さん

9〜12月に首都圏教育ボランティアに参加した西尾さん

■教育に興味を持ったきっかけは、カンボジアの子どもたち

私は、所属が教育学部とかではないんですが、
そもそも教育に興味を持ったきっかけは、
「幸せ」について疑問を持ったことなんです。

もともと国際協力に興味があって、
一度途上国にいってみたい!という思いから、カンボジアに行きました。
その時、そこで出会った子どもたちが
キラキラした表情で言っていた言葉がすごく印象に残ったんです。

「いま私は幸せだし、日本人より私たちのほうが絶対幸せだと思う!」と。

それから、考えました。
もし日本で「いま幸せ?」という質問をしたら、
一体どんな言葉が返ってくるだろうか・・・?

きっと、ただただ日常に対する不満の言葉が出てくるんじゃないか、って思ったんです。

恵まれた環境にいるのにもったいない!と思い、
そこから日本に目が向くようになりました。

西尾さんは4ヶ月で13の高校に出張

西尾さんは4ヶ月で13の高校に出張

■やりたいことをやれる状況が、幸せを作る

大学2年の時、留学でスウェーデンに行きました。
スウェーデンでは、自分の人生を満喫してる人にたくさん出会いました。
そこで、何でこの人たちは幸せそうなんだろうって考えたときに、
「やりたいことをやれているからじゃないか?」って思ったんです。

一方日本の若者の現状は、
やりたいことがなかなか見つけられなかったり、
やりたいことを実行に移せなかったり。

そこを変えることができたら、もっと幸せな人が増えるんじゃないか。
そして、変える方法のひとつが「教育」なんじゃないか。

「日本に帰ったら、教育に携わろう!」と、留学中に心に決めました。

授業開始前のスタッフ円陣

授業開始前のスタッフ円陣

■WEBで出会ったショッキングな数字

教育に携わりたい。しかも「学習支援」じゃない形で、何かしたい。
そんな風に考えながら見つけたのが、カタリバのWEBサイトでした。

そのとき、WEBサイトに書いてあった数字に目がとまりました。
「自分に人並みの能力はない 46.7%」
「自分が参加しても社会は変わらない 68.3%」
(高校生の意識調査から抜粋したもの)

その数字がすごくショックで。
何とかしてこれを変えたい!って強く思ったんです。

そして、カタリバのWEBサイトを見ている中で、
首都圏教育ボランティアの募集を見つけました。
冬には就活も控えている中で、長期では難しいけれど、
4ヶ月間という期間限定なら参加できるかもと思って申込みました。

正直、生徒のために果たしてちゃんとできるか不安でしたが、
「私のやりたいことは、これだ!」と思ったので即決でした。

■本当は伝えたかった「頑張ってるね」

初めてボランティアとして参加した、高等専門学校での授業で
忘れられないことがあります。

その日私が担当した生徒の中で、
「自分の点数は?」という欄に「0点」と書いた男子生徒がいました。
その彼のいいところを何とか見つけたくて、
一生懸命話をしたんですが、なかなか上手く行かなくて。

そしたら、途中でポロっと「実は留年してるんだ」って教えてくれたんです。

その時とっさに、下手にリアクションして傷つけたくないと思って、
「そっか、そうなんだ」って流してしまったんですね。

でも、後からよく考えてみたら、高専という環境で、
留年しても頑張って学校に通い続けられているのって、
とてもすごいことだと思って。

その頑張りの素晴らしさをその場で彼に伝えられなかったことを、
今でも後悔しているんです。

彼はきっとそれを自覚していないと思うんです。
もう一回会いたいけど、会えないのが悔しい。

それ以来、授業では常に相手のいいところ見つけよう、
そして必ずその場で伝えようと思ってやっています。
このことは、自分のコミュニケーションの原点になっています。

授業では、高校生数名とスタッフ1名でグループを作り車座になって話します

授業では、高校生数名とスタッフ1名でグループを作り車座になって話します

■高校生と結んだ約束

それから、ある高校の授業に参加したとき、
その日は思ったように話せなかったような気がして、
「高校生にとっていい場にできただろうか」と
振り返りながらも、少し落ち込んでいたことがありました。

でも後日、授業で話した高校生から、
掲示板※にこんなメッセージをもらったんです。
(※カタリ場では、授業で話したスタッフと後日もやりとりできるよう
専用のWEB掲示板が用意されています)

「幸せの深い意味は分からないけど今幸せだと思える!
かほちゃんも、今日も明日も誰かの支えでいてあげてね」

“人の支えになる”というのは、
授業中にその高校生に話した、私の目標でした。

そんなメッセージをもらえたこと、
そして少しでも力になれたことが嬉しかったし、
あの日その子と約束したから、
私もちゃんと支えられる人になりたい、って思っています。

西尾さんが参加した授業のスタッフ集合写真

西尾さんが参加した授業のスタッフ集合写真

■「誰かのため」だけじゃないボランティア

首都圏教育ボランティアとしての4ヶ月を終えてみて振り返ると、
始めるまではとても不安だったのですが、
会話の中で高校生の表情が変わる瞬間を目の当たりにしたり、
前向きになっていく様子を見て次第に自信が持てるようになりました。

またここでの経験は、
将来も教育に携わっていきたいという確信につながりました。

相手のために何かできると同時に自分自身も学ぶことできる、
それが首都ボラの魅力だと思っています。

◆首都圏教育ボランティア第8期(35名)募集中!
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