【メルマガ】東北の高校生103名が、復興への「夢」を語りました

※10月6日に配信したメルマガを記載させていただきます

こんにちは、NPOカタリバの山内です。

あっという間に10月、秋ですね。

2学期も半ばに差しかかり、カタリバは授業ラッシュ。
今月は8校で“カタリ場”を行います。

さて、前回のメルマガでもお伝えしたとおり、
カタリバでは、被災地での教育活動も行っています。

今回は、東北の高校生103名への夏休みの合宿企画、
「キズナ・ハイスクール」をお伝えしますね。

「新幹線のドアが閉まるまで、○○さん(17)は
  迷っていた。被災地の高校生の東京合宿
  『キズナハイスクール』に向かう。

  でも、震災や余震の影響でパニック障害を
  発症した母(43)と中2の妹(14)だけを
 自宅に残していって、大丈夫だろうか。
  心配でならなかった」

 ↑は、同スクールに参加した高校生について、
 朝日新聞に掲載いただいたルポ記事です。
 http://katariba.saistaging.net/k-news/8356.html

 2011年8月、カタリバは被災地の高校生のための
 合宿型キャリア学習プログラム、
 「キズナハイスクール」を開催しました。

 
 http://www.hatachikikin.com/file/kizuna.pdf

 8/2~6の5日間、福島・宮城・岩手・青森の
 高校生105 人を東京に招待。

 企業を訪問しての“体験学習”や、被災地の高校生同士、
 そして東京の高校生たちも交えて語り合う
 “ワークショップ”といったプログラムです。

 3.11の震災後、被災地では求人が減り、
 就職したくてもなかなかできない生徒もいます。

 高校生が、進路について希望を抱くのが難しい・・・

 そんななか、「やりたいこと」や「夢」、
 そして東北の未来のため自分たちができることを
 具体的に考え、“一歩を踏み出す”きっかけを
 作ることができれば!!と始めた企画でした。

 自らが震災の被害に遭い、その経験を多くの人に
 伝えたいと思って参加した女子。

 初めは人見知りで、初対面の人には遠慮してしまい、
 それを克服するために参加してくれた子。

 3日目に震災体験を話す時間を作ると、
 「自分が体験したことを初めて人に話した」と
 泣きながら語ってくれた生徒。

 いろいろな高校生がいました。

 自分の見慣れた町や家が、変わってしまったなか、
 「まだ何も出来ない自分がいるけど、
 東北の未来のためになにか出来る自分でいたい」

 と“10年後への手紙”で書いてくれた、
 石巻出身の生徒もいました。

 4日目の最終発表会。班ごとの発表テーマは、
 「東北の未来のためにできること」
 
 その子たちが、

 「世界に東北の頑張りを発信するために、
  インターネットを活用していきたい」

 「地域を元気にするお祭りを実施したい」

 「若者を東北に留めるために、
  東北に新しい文化と産業が生まれる
  クリエイティブ・ビレッジをつくりたい」

 「生かされた命を精一杯生き抜きたい」

 とそれぞれの決意を述べてくれました!
 
 (私も現場にいて、涙が出そうになりました。
  Ustreamの映像が残っているので、
  よければご覧になってください!)
 
 【キズナハイスクール最終発表会中継】
 http://www.ustream.tv/recorded/16441620

 このプログラムを受けた高校生たちに、
 地元に戻った後、どのような変化があったのか?

 新聞記者の方が高校生に追跡取材をして、
 連続記事として取り上げてくださいました。

「初めは他人事だったけど」(3年男子・岩手県)
 http://katariba.saistaging.net/k-news/8320.html

「不意に涙… 親友できた」 (3年男子・青森県)
 http://katariba.saistaging.net/k-news/8366.html

「刺激受けた もっとやる気に」 (2年女子・宮城県)
 http://katariba.saistaging.net/k-news/8371.html

> > >

 このキズナハイスクール“1期生”たち。

 自分たちでFacebookグループを作り、
 地元に帰ってからも連絡を取り合って、

 「文化祭で被災地への寄付を募った」
 「復興事業に携わっている大人に、話を聞いた」
 
 などの行動をそれぞれが起こしています。

 大船渡の伝統行事を復活させるための方法を調べて、
 みんなにシェアしてくれたこもいました。

 このスクールが、一人ひとりが何かを始める
 きっかけになったこと、嬉しかったので、
 最後に共有させていただきました!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

【ご支援のお願い】

 「やりたいことなんて、見つからない…」

 そんな“普通の高校生”の本音を聞き、先輩の体験を語り、
 彼らの心に火をつけるのが、カタリバの授業です。

 日本にいる高校生、320万人。

 そのなかで、特別な「エリート」でもなく、
 「中退者」や「不登校者」でもない普通の生徒たちに、
 キャリア教育を受ける機会を提供するために。

 サポーターからの月1,000円(年12,000円)のご寄付で、
 約10人の生徒が授業を受けられます。

 ぜひ、ご支援をお願いいたします。

 [詳細・お申し込み] http://katariba.saistaging.net/member/

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

<編集後記>

大学生の頃、私はボランティア(キャスト)として、
高校に行っていました。

同じように元キャストでこのメルマガを
見てらっしゃる方、以下のご案内を!

カタリバ「同窓会」、幹事から開催のご連絡です。

―――――――――― カタリバ同窓会2011開催 ――――――――――

2011年度カタリバ同窓会幹事の06卒業生 しゅんすけと申します。
今年も同窓会開催します!

今一度、あの頃の仲間と語り合いませんか!?
カタリバの今を知りたくありませんか!?

ただ飲み食いするだけでなく、何か1つでも持ち帰って
もらえるものがあるよう幹事鋭意企画中です!

予定をぜひぜひ空けといてください!!

 > > >

  日時:2011年11月12日(土) 18時くらいからSTART!
  場所:都内某所(追ってご連絡します)

  参加方法:下記のフォームから登録して下さい!
 
  PC  https://ssl.formman.com/form/pc/NgHbgjlZlukBdpb2/
  携帯 https://ssl.formman.com/form/i/NgHbgjlZlukBdpb2/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【発行元】特定非営利活動法人 NPOカタリバ
http://katariba.saistaging.net/

【文責】 山内 悠太

※本メールは、NPOカタリバのメルマガにご登録いただいた方、
 会員の皆様、職員と名刺交換させて頂いた方にお送りしています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最新の記事

カテゴリー

月次アーカイブ

約束カード

【寄付募集中】高校生に「カタリ場」を届けるための費用が不足しています

生徒の将来のために「カタリ場」を導入したくても予算の問題で断念する学校も。1,000円で1人の生徒に授業を届けられます。高校生の未来を支えるため、応援のほどお願いいたします!

checking_12

【学生の方へ】高校で出張授業を行う教育ボランティア募集中!

高校生と将来について考える授業「カタリ場」を届ける仲間を募集中です。教育現場で新しいチャレンジをしたい方、お待ちしています!